ご挨拶

良き日中の企業連携

良き日中の企業連携
張暁ラン副主席(右から二番目)
倪健主席助理(左から二番目)

 先進各国の経済の混迷と新興国の台頭で国際社会の力関係が流動化してきています。日本では超円高と国内景気の低迷で、中小企業の海外進出が一段と加速しています。
 中小零細企業では、資金や人材が限られ、その上、大半が手作業のため、コストの6〜7割が人件費でしめるため、なおさらのこと、合理化にも限界があります。
 円高は当面続くと判断しても間違いはないでしょう。
 日本の進路をどのように定め、どんな国づくりをしていかなければならないのか大きい構想と戦略が求められているのではないでしょうか。
 昨秋9月に訪中した日中経済協会の代表団は、中国側との会見で貿易・投資環境や産業振興策について「日中韓の自由貿易協定(FTA)の早期締結を要望しました。
 これが推進されれば、経済連携協定(EPA)を利用活用して、企業が売上高を伸ばすことも可能であり、増収傾向に向かうと考えられています。
 さらには、貿易投資の自由化の枠組みを活用して、人材派遣や受け入れの相互支援も可能となると思われます。
 私は特に、中国との協定締結交渉こそ、中小零細企業の生きる道を開拓するものと信じています。
 中国も第12次5カ年計画の中で、成長モデルの転換を目指し、内需拡大と構造調整からなる経済発展モデルの質的改善を主要な目標に位置づけています。
 即ち、投資と輸出に依存した成長モデルから消費と投資と貿易のバランスのとれた成長モデルに変化さていくことを意味しています。
 中国の持続可能な経済成長は都市化の加速による内需市場の拡大を目指すことにより新興産業、省エネ経済構造の構築を推進させ経済成長を実現させていきます。
 永年、中国との交流を続けてきた我が協会こそがもっと力を発揮し、海外に進出する中小企業への支援体制を強化していかなければならないと実感しています。
 少子高齢化が加速し、成長鈍化が鮮明になった日本と高度成長が続く中国。日本企業に此の中国市場をどのように生かしていくかが重要になってきているのです。今こそ、貿易など経済面での連携強化と経済を軸にした日本の技術協力関係を推進することこそ必要なのではないだろうか。巨大市場の中国に中小零細企業の持つ日本の技術を導入し、相互に補完し合うことが重要であると信じています。

会 長  田中 穣二